こんにちは。
東員町の「劇を通して学ぶ」英語教室 Shiny English
講師のAmyです。
Shiny Englishが他の英語教室とちがうところは、
やはり「劇を通して学ぶ」とうたっている点だと思います。
私が最近読んだ本の中に、英語教育における演劇の有効性
について書いてある箇所があったので、今回はそれについて紹介したいと思います。
まず、私が読んだ本というのは、
「世界で活躍する子の英語力の育て方」船津徹著
という本です。
船津徹さんという方は、ハワイでTLC for Kidsという学校を設立し、
英語力、コミュニケーション力、思考力を育てる教育プログラムを活用し、
のべ5000名以上の世界で活躍できるグローバル人材を送り出してきた方です。
さて、多くの日本人の方は、演劇に対して「なんか大げさで恥ずかしい」
「個性的な人たちの集まり。。。?」とか、
ネガティブなイメージをもっているかもしれません。
(演劇に携わる方々、すみません💦)
でも、船津氏の本によると、欧米では学校のカリキュラムに組み込まれるほど、
演劇は重視されている活動なんです。
イギリスでは、演劇の授業を必修化している学校がたくさんありますし、
アメリカでも、演劇はスポーツと並んで人気の高い課外活動となっていて、
校内で学生たちが上演する舞台作品のためにオーディションが行われたりします。
どうして欧米ではそんなに演劇が人気があるかというと、
その理由は、演劇はコミュニケーション力を高めてくれる
からなんです。
演劇の活動では、発声や発音の仕方、表情の作り方、体の動きなどを
会話の相手と共に練習します。
その訓練を通して、
話す相手の表情や仕草、またその場の状況から、
相手の言おうとしていることをくみ取ったり、
逆に表情やジェスチャーなどで自分の伝えたいことを伝える力が養われるのです。
私の大好きなテレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」でおなじみの
出川哲郎さんの「出川イングリッシュ」が
とってもいいお手本だと思います。
出川さんって英語のボキャブラリーも普通の日本人程度だし、
文法もめちゃくちゃで、それがおもしろくて毎回番組を見て
大笑い( ´艸`)させてもらってますが、彼の何がすごいって、
なんだかんだで一人で目的を達成しちゃうところですよね。
カタコトの英語でも、なんとか身振り手振りで伝えつつ、
相手の言っていることも「なんとなくこれかな?」と推測しながら
コミュニケーションをすすめて、最後には自力で答えにたどり着いてしまう。
しかも、相手を笑顔にさせてしまうフレンドリーな雰囲気を楽しみながら。
これって本当にすごい能力だと思いませんか?
机の上の勉強だけでは習得できない、
でも社会で生きていくためにはとても役に立つ
「コミュニケーションスキル」だと思うのです。
日本のようなほぼ単一民族の国では、
学校でも家庭でも、このような「コミュニケーションスキル」を
教えるということはないと思います。
(せいぜい、幼児期に「ちゃんとあいさつしなさい」とか
「ありがとう、ごめんなさいを言おうね」とかでしょうか?)
一方で、様々な人種の人たちが一緒に暮らすアメリカでは、
学校や家庭で子どもにコミュニケーションを教えることが当たり前です。
(相手の目を見て話をする、話を最後まで聞く、笑顔であいさつする、
イエス、ノーをはっきりと言う、など、基本的なコミュニケーションの方法です)
実際、私も学生時代のアメリカ留学時にアメリカ国内を一人旅しましたが、
お店や交通機関などでちょっと会った人同士も笑顔であいさつを交わすことに
びっくりしたことを覚えています。
「色々な人種の人がいて、分かり合えないことも多いだろうという前提のある環境で、
まずは笑顔であいさつすることが、お互いに気持ちよく過ごし、
理解し合うための方法なんだなぁ」と肌で感じました。
Shiny Englishのレッスンでも、英語で質問をしたり答えたりするときに
相手にボールを投げながらやり取りする時間があります。
これは演劇の練習でも使われる手法なのですが、
日本でもよく「会話のキャッチボール」と例えられるように、
「相手の顔を見て、取りやすいボールを投げてあげる」ことが
会話の時に「相手の顔を見て、相手がわかるように伝える」という
コミュニケーションの基本を体で確認しやすいからなのです。
余談ですが、コミュニケーション力を養うという点について、もう一つ。
ありがたいことに、私の子どもが通う小学校では、
大学の先生の指導を受けて実験的な取り組みがされていて、
親世代が子どもの頃ふつうに受けていた
「教師が一方的に教える授業」ではなく、
「子どもたちが意見を交換しながら共に作っていく授業」
が実施されています。
授業参観の時にその様子を少し見させてもらった様子を紹介すると、
国語や算数の授業でも、先生がまず「挑戦状」というテーマを子どもたちに与え、
子どもたちは一人一人自分の意見をまとめます。
そして、1人の生徒が自分の意見を発表したら、
他の生徒が「私も同じ意見だよ。なぜなら~」とか、
「私はここが違う意見だよ。」とか、
最初の生徒の意見を受けて、自分の意見を言う、ということを繰り返して
授業をつなげていくという風に子どもたち主体で授業が展開していくのです。
この授業を見ていて、つくづく
「これからの未来を生きていく子どもたちのために、
本当に必要な力を養ってくれている授業だな」と
感心、感謝しています。
これからの日本、自分は海外に出ていく気がなくても、
グローバル化、少子化によって、より多くの外国人が日本に暮らすことになると思います。
また、日本人同士でも多様性を認め合う文化が育まれていくと思います。
その時に、バックグラウンドや持っている常識が違う人とも、
お互いに気持ちよく、存在を認め合って、
働いたり暮らしたりできる
そんな大人になってほしいなぁと思うのです。
英語はもちろんですが、そのためのコミュニケーション力を養う場所として、
Shiny Englishが子どもたちに貢献できたらいいな、と願っています。
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